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接着剤による接着|セラミックス技術コラム

セラミックス技術コラム

接着剤による接着

接着剤は、一般に、使用の瞬間は流動性のある液体で、流動により被着体表面のミクロな凹凸を埋め、吸着、浸透などを行った後、固化して接着効果を示すものであり、固化後の変形、破壊なども問題にされる。
通常は、有機系接着剤がほとんどで、その種類も多いため適用範囲が広く、接着速度が大きく、低温で接着が可能であり、被着体の形状を問わず、その変質も起こさない。
導電・絶縁性や電熱、断熱などを選択することも可能で、使用例も次第に増している。
しかし、接着強度を左右する因子が多く、測定値にバラツキがある。
種類が多すぎて選択が複雑となる、耐熱性が低いなどの欠点もある。
有機接着剤に比べ、無機接着剤は室温から約300℃で硬化でき、しかも1,000℃以上の耐熱性を示す長所があり、耐熱性が必要な電気工業、窯業で利用されるようになった。
アルカリ金属ケイ酸塩系、リン塩系、シリカゾル系の水溶性結合剤に、Zn、Mg、Ca等の酸化物、各種ホウ酸塩などによる硬化剤、脱水時のひび割れ、加熱による発泡の防止、熱膨張率差の調整などの目的で、耐火物粉末を充てん剤に加えたものが市販されている。

参考文献)セラミックスの接着と接合技術 監修 速水諒三

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