摺動特性｜セラミックス技術コラム

セラミックスの摺動特性は、条件を整えることにより、耐摩耗性に優れ、潤滑量に関しても少なくてすむなど、かなり優れていると言われている。

すなわち、低摩擦摩耗性、非凝着性などの特性が、特に高温度領域においても発揮されるなど、機械的特性に優れている。

したがって、高温、高圧、高真空等の極限状態下にある機械部品の材料、超精密工作機械用の摺動部品に利用される可能性が大いにあるといえる。

しかし、溶成材と異なり、材料自体の弾性が乏しく、相手に沿って変形するということは極めて少ないために、部品としてのすり合わせが特に重要となる。



参考文献；ファインセラミックス技術ハンドブック/日本学術振興会