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セラミックス等の放射率|セラミックス技術コラム

セラミックス技術コラム

セラミックス等の放射率

純粋のアルミナやシリカの焼結体は、白色であるのが普通である。
これは可視部の波長領域で、分光放射率の値がほぼ一定であることを示している。

これに対し、鉄や銅などの遷移元素を含む場所に色が見えるのは、可視部において分光放射率の値が一定でない為である。
1000℃前後の熱放射において重要なのは1μm以上の長波長赤外領域であり、可視部の分光放射率とは直接の関係がないことも考えられる。

すなわち、可視部で白い物が熱放射率が小さいとはいえないこともある。
特に比較的低い温度で問題となる遠赤外領域の熱放射では注意が必要である。

比較的広い波長領域で分光放射率が一定と思われているのは、磨いた金属面や白金黒、またはグラファイトや「すす」を塗った面である。


熱放射

ある温度にある物体は、その表面から電磁波の形でエネルギーを発散放射する。
熱放射と呼ばれるときは主として放射の熱エネルギーを考える場合で、可視光よりも波長の長い領域の放射が主な対象となっている。



参考文献;セラミックス工学ハンドブック/日本セラミックス協会

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