粉体成形｜セラミックス技術コラム

セラミックスの製造工程で焼成前に形状を作る工程です。

粉体成形とは密着不十分な粉体を必要とされた形状と構造に粘着かつ密着した物体に転換することです。

粉体成形という括りで見れば金属、プラスチックス、薬品、食品など多岐に及んでいます。
成形方法は鋳込み成形、加圧成形、押出し成形、射出成形等があり、製品の大きさ、形、寸法精度、製造個数によって成形方法を選択し、安価に正確な成形ができます。

様々な流動特性を利用した成形方法が存在していますが、すべての特性を持つ万能な成形方法は存在しない為、要求する製品形状及び精度に合わせた成形方法を選択しています。

また、緻密なセラミックスを作るには、高固体濃度あるいは小さな粒子間距離を持ち、粒子個数密度が均一かつ高い成形体を作製することが基本となります。


参考文献；(株)内田老鶴圃　セラミックスの焼結　より