焼結|セラミックス技術コラム
セラミックス技術コラム
焼結
焼結は成形体を融点の2/3程度あるいはそれ以上の温度で加熱して緻密化し、強度を上げる合成法です。
拡散を中心とするプロセスが主体で、それによって粒子間の結合が進み、点接触から面接触への形状変化によって、緻密化とともに強度が増加する現象です。
焼結の基本になるプロセスは原子の拡散であり、拡散は結晶中の点欠陥(空孔)を媒介として、原子が移動する現象で、焼結によって作られるセラミックスは微細な結晶からなる多結晶体です。
結晶の間の粒界には、点欠陥、不純物の偏析、析出、転位がバルクより高濃度で存在します。これが結晶粒界の性質を決める重要な役割を果たします。
焼結方法によって粒界に種々の影響を与え、機械的特性、クラック進展に大きく影響を及ぼします。
(バルク:界面を扱う化学や物理の領域において、界面と接しない物質本体をさす。)
参考文献;(株)内田老鶴圃 セラミックスの焼結 より
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