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繊維強化SiC複合材料の熱膨張、熱衝撃ならびに破壊靱性 |セラミックス技術コラム

セラミックス技術コラム

繊維強化SiC複合材料の熱膨張、熱衝撃ならびに破壊靱性

 技術設計者が、セラミック複合材料を選択する重要な基準の一つは、熱膨張挙動であり、特にこの熱物性の異方性である。PCS-SiC/RB-SiCの機械的性質は、十分満足のいくものではないこともあるが、熱膨張係数は3.5から4.5×10-6 Kで、その異方性因子が1の材料である。炭素繊維/RB-SiCでは、その純粋な素材の絶対値から考えて、期待された特徴的な異方性が見出された。Al2O3/RB-SiCでは、異方性因子が1.5から2.0でそれほど大きな異方性はなかった(Fig.31、32)。
 CVD-SiC/CVI-SiC複合材料の高強度とほぼ等方的な熱膨張係数が計算される熱衝撃抵抗は高い(50 kWm-1)(Fig.33)。応力拡大係数の最初の測定は、靱性の高い材料であることも示している(C/SiC KIC=9.5 MN/m3/2)(Fig.33)。









宗宮 重行・守吉 佑介 共編「焼結-ケーススタディ」

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